感染対策について
耳鼻咽喉科は主に感染症を扱う科です。のどであれば風邪(上気道炎や咽頭炎など)、鼻であれば副鼻腔炎(ちくのう)など、ウイルスや細菌が始めに体内に入り込む部分を扱うため、院内感染に対して十分な対策が必要です。
当院の感染対策について紹介します。
・院内滞在時間の最小化と密回避
広い待合室:密を自然に回避できるよう、ソファなどの設置を最小にしています。
時間予約制:時間予約制を導入し同じ時間に待合におられる人数が制限されています。順番予約制と比較し待ち時間も短縮されます。
車内待ち呼び出し対応:クリニック建物前に最大15台の駐車場を確保しており、車内でお待ちいただくことも可能です。
感染疑い患者さん専用待合:発熱を伴う患者さんはベット付設の専用スペースで受診待ちし、他の患者さんと接触しない通路を通って診察室に入退室して頂けます。
自動精算機:会計までの待ち時間が短縮されます。
オンライン診療(予定):病状が安定している患者さんは再診時にオンライン診療にて対応し、悪化等変化があれば来院再診をおすすめ致します。
・設置機器
自動精算機:金銭の直接の受け渡しを減らし、ヒト-モノ-ヒト感染のリスクを減らすよう心がけています。また全ての診療においてクレジットカードや電子マネーなど金銭そのものを触らないキャッシュレス決済も可能です。
自動精算機ノモカスタンドの説明です、ご覧ください。
・器具消毒滅菌
使用した器具は、洗浄→消毒→乾燥→滅菌、と進み次回の使用に備えます。
当院は外来診療だけではなく、鼻と耳の日帰り手術を行っています。外来で使う器具だけでなく手術で使う器具も多く、細心の注意をはらい感染対策しています。
1洗浄→消毒→乾燥:全自動洗浄・消毒装置
食洗機のようですが一般品ではなく医療用の装置です。大病院に設置されることが多く、クリニックでの導入はまだまれなようです。ストロー状の吸引器具内部もしっかり洗浄消毒します。
手洗い時代よりスタッフの負担も軽減しています。
Mieleジェットウォッシャーの説明です、ご覧ください。
https://www.muranaka.co.jp/upload/pdf/06600119_Z07_catalog.pdf
2滅菌A:全自動高圧蒸気滅菌器 (オートクレーブ)
高温高圧の飽和水蒸気により全生物を滅菌(死滅)させる装置です。金属ピンセットなど高温に耐える器具に利用します。
ユヤマオートクレーブの説明です、ご覧ください。
http://www.yuyama.co.jp/product/products/doc/ys-a-c108.pdf
2滅菌B:EOG滅菌器(ガス滅菌)
エチレンオキサイドガスで滅菌する装置です。低温で処理できるため、プラスチックなどの器具に利用します。
キャノンガス滅菌器の説明です、ご覧ください。
https://lifecare.medical.canon/service/pdf/11sa-h160-360-540.pdf
鼻咽喉用内視鏡洗浄消毒器
主に鼻の軟性ファイバーを洗浄消毒する装置です。1回の行程で6分かかるため、当院では軟性ファイバーを複数本用意し対応しています。我々医師が操作し触れる部分を含め全体を丸々処理しますので、院内感染対策に有効です。手洗い時代よりスタッフの負担も軽減しています。
・精研ESPAL-IIIbの説明です、ご覧ください。
http://www.kk-seiken.co.jp/product/espal-three-b.html
・その他
ヘパフィルター付き空気清浄機、床消毒等
これら複合的な対応にて、感染の可能性を減らしています。