慢性中耳炎

耳から膿が出る慢性中耳炎

耳から膿が出る慢性中耳炎中耳(鼓膜の奥)の感染などで炎症が続き鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いた状態)が残っている状態です。
症状は主に難聴と耳漏(耳垂れ、膿)です。外耳道側から鼓膜穿孔を通して細菌が侵入し炎症が続くことで耳小骨の動きが硬くて悪くなったり、耳小骨が一部解けてなくなり難聴が進むこともあります。
炎症が内耳に及ぶとめまいが起こることもあります。

慢性中耳炎の原因

急性中耳炎の慢性化、耳管の詰まりを主な原因とします。そのほか、慢性副鼻腔炎をきっかけとして慢性中耳炎を起こすケースも見られます。

慢性中耳炎の症状

慢性中耳炎の症状

  • 耳垂れ(悪臭を伴うことも)
  • 難聴
  • 耳閉感
  • めまい

急性中耳炎とは異なり、痛みや発熱などはありません。上記の症状が繰り返されたり、持続的に現れるのが特徴です。めまいは、慢性中耳炎が進行した際に見られる症状です。

慢性中耳炎の検査

慢性中耳炎の検査問診の上、顕微鏡検査、聴力検査、細菌検査、耳管機能検査、内視鏡検査、CT検査などを行い診断します。

慢性中耳炎の治療

耳が痛い場合の検査耳内の洗浄や塗布薬、抗菌薬を点耳し治療します。
進行の程度によっては、鼓膜形成術や鼓室形成術が必要になります。

慢性中耳炎の手術

慢性中耳炎の手術ばば耳鼻科クリニックでは、鼓膜形成術・鼓室形成術のいずれにも、日帰り手術での対応が可能です。
設備の整った手術室で、院長が執刀いたします。

手術名 手術時間
(執刀のみ、
準備時間除く)
手術可能年齢 術前検査 術後休学・休職期間(術日1日目) 生活制限期間
(運動・飲酒)
(術日1日目)
術後診察間隔
(術日起算、順調な場合)
鼓膜形成術 30~45分 16歳~ 採血 当日推奨 当日推奨 1週間後、1ヶ月後、
2ヶ月後、3ヶ月後、
以降症例毎
鼓室形成術
(+乳突削開術)
2~4時間 16歳~ 採血、心電図
持病コントロール
当日推奨 当日推奨 翌日、2週間後、
1ヶ月後、2ヶ月後、
3ヶ月後、以降症例

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鼓膜形成術

鼓膜形成術鼓膜を閉鎖する手術です。中耳に炎症がなく、鼓膜に穴が開いているケースが主な適応となります。
局所麻酔の上、耳の後ろ側から採取した皮下組織を用い、鼓膜に開いた穴を塞ぎます。

鼓室形成術(+乳突削開術)

鼓室形成術(+乳突削開術)鼓膜を閉鎖した上で、耳小骨を再建または温存し、音が正しく伝わるようにする手術です。
慢性中耳炎に伴う耳垂れや難聴の程度が強いケースが主な適応となります。
局所麻酔の上、耳の後ろ側から採取した皮下組織を用い、鼓膜に開いた穴を塞ぎます。
加えて、骨の中の炎症を取り除き、骨の修復を行います。

耳管機能の障害程度によって、作成した鼓膜にチューブを留置したり、耳管に耳管ピンの留置を併用することもあります。
真珠腫性中耳炎を発症している場合には、乳突部の開放・清掃のための乳突削開術も付随します。

慢性中耳炎の手術費用

手術名 3割 1割
鼓膜形成術 54,300円 18,100円
鼓室形成術
(耳小骨温存術)
103,980円 34,660円
鼓室形成術
(耳小骨再建術)
153,990円 51,330円
乳突削開術 36,740円 12,250円
  • 手術費用のみの負担額です。上記に手術費用に、再診料・薬剤費などが加算されます。
  • キャッシュレス決済可能
    クレジットカード(VISA・Master・JCB・AMEX・DIN)でのお支払いが可能です。

キャッシュレス決済可能

慢性中耳炎Q&A

手術の適応はどのような場合ですか?

鼓膜に穴が開いており、難聴や耳漏がある場合、手術適応となります。

慢性中耳炎は、手術が必要なのでしょうか?

聞こえの改善、耳漏が出なくなる、耳だれが治るという意図があり、手術適応の場合は手術をお勧めします。

慢性中耳炎の手術は全身麻酔ですか?

当院では全件局所麻酔で手術を行っております。

手術で鼓膜は再生できますか?

鼓膜に穴が開いた場合、95%以上の閉鎖率です。

慢性中耳炎を放置するとどうなりますか?

感染を繰り返すことで、神経性の難聴(感音難聴、治せない難聴)が早く進む場合があるので、治療・手術をお勧めします。難聴になると、脳への刺激が減り、認知症へとつながる可能性があります。

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