symptom
鼻の病気

アレルギー性鼻炎

花粉やダニなどの異物(アレルゲン)が体内に入ってきた際に排除する仕組み(免疫)がありますが、この仕組みにより自分の体を傷つけてしまう状態をアレルギー反応といいます。
鼻でアレルギー反応が起きた状態をアレルギー性鼻炎といい、アレルゲンによって以下の2種類に分類されます。
・季節性アレルギー性鼻炎(花粉症):スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ、等
毎年同時期に症状が出る場合に疑います。
・通年性アレルギー性鼻炎:ダニ、ハウスダスト、ペットの毛、等
特定の場所で症状が出る場合に疑います。
検査でアレルゲンが特定できない場合は、血管運動性鼻炎を疑います。
鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)と共に眼が痒くなる場合(アレルギー性結膜炎)もあります。

検査

血液検査、鼻汁好酸球検査、鼻粘膜誘発検査などがあります。

治療 これらを組み合わせて行います。
予防・回避、アレルゲン除去
マスクを付ける、眼鏡をかける、こまめな掃除、鼻うがい、等
薬物治療
1:内服・点鼻
2:減感作療法:
アレルギー体質を改善する治療。数年間の継続治療が必要です。特に、舌下免疫療法はスギ、ダニに対して適応になります。当院未施行です。
手術治療
手術治療をおすすめする状態:上記の治療では効果不十分な場合、治療薬物を減らしたい場合など。


1鼻粘膜焼灼術(+凍結法)
鼻汁と鼻づまりに効果が期待できます。
8歳くらいのお子さんから10分程度で施行でき、術後生活に制限の少ない治療です(手術の流れはこちら)。
粘膜の一部の高周波による焼灼と、粘膜下にある神経の凍結を行います。
当院では術後のかさぶた付着による不快感を最小限にするため、凍結法を全例に導入しています。
術後1週間程度鼻づまり症状が悪化する場合があります。
治療効果の出現:術後2.3週間~
効果の継続:1~3年程度

効果が不十分な方もおられます。
鼻中隔彎曲症が高度な方は鼻づまり改善が不十分な場合もあります。

2下甲介手術(粘膜下下甲介骨切除術)
鼻づまりがひどい方に行う手術です。鼻中隔矯正術とセットで行うことが多いです(手術の流れはこちら)。
手術方法:下甲介骨を骨折させ鼻道を拡大する場合と、粘膜は保存しその下の骨を一部切除し鼻道を拡大する場合とがあります。両者を組み合わせ行うことが多いです。
鼻の本来の機能を損なわないよう慎重に手術内容を検討しています。
以下も是非ご参照ください。
・鼻呼吸の重要性
・鼻閉(鼻づまり)による口呼吸、特に隠れ鼻づまりによるパフォーマンス低下について
・通り過ぎる鼻は良くない。エンプティノーズ(empty nose syndrome)について

3後鼻神経切断術
鼻水、くしゃみがひどい方に行う手術です。9割の方に効果が期待できます(手術の流れ 参照)。
下甲介後方で分岐した後鼻神経を切断します(選択的後鼻神経切断)。
当院での手術法の工夫
術後のかさぶた付着による不快感を最小限にしています。
→粘膜切開を主な鼻道から外れた場所(下鼻道外側)で行います。
エンプティノーズ発症を予防します。
→下甲介骨の切除を最小限(後端骨のみ)にしています。
術後出血のリスクを下げます。
→後鼻神経を分岐後に切断しています。(分岐前切断と効果は変わりません)

治療効果の出現:術後2.3週間~
効果の継続:2~5年程度。より長く続く方もおられます。