こんにちは。ばば耳鼻科・日帰り手術クリニックの院長 馬場奨です。
当院には副鼻腔炎の手術のご相談で多くの患者様が受診いただきます。
その中で多くあるご質問・ご不安として
「手術は日帰りが良いか?入院が良いか?」
というお話をよくさせていただいております。
今回は入院手術と日帰り手術について、要点を比較してみたいと思います。
大前提:実施する手術は同じです
基本的に副鼻腔炎の手術は、入院施設でも、日帰り手術施設でも同様の手術が行われます。
(※緊急手術が必要なレベルのものは除く)
現代では、内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)と呼ばれる、鼻の穴から内視鏡を用いて副鼻腔の中にアクセスし、病的な粘膜や鼻ポリープなどの異常組織を除去し、換気の通り道を作成する手法が、副鼻腔炎手術の主流の方法となっています。
このような技術革新により、ESSは低侵襲でありながらも十分な効果が得られる手術法として広く普及し、入院でも、日帰りでも副鼻腔炎手術が可能な状況となっています。
当院は日帰り手術を実施する医療機関ですが、当然入院・日帰り手術それぞれにメリットとデメリットがあります。なるべく客観的に、入院と日帰りの手術のメリットを整理してみたいと思います。
入院手術のメリット
術後出血などのトラブルにすぐ対応可能できる
万一術後に出血が起きた際に、医師・看護師がすぐに駆けつけることができる状況ですので、すぐに止血対応が可能です。また、何かあった際にもすぐに診てもらえる、という意味で心配な方もご安心いただけるかと思います。
全身状態が悪い場合も安全に手術が可能
重大な持病をお持ちの方、高齢の方(90歳以上など)等、全身状態が良くない方が手術を行う場合、緊急対応が容易な入院での手術が推奨されます。
※持病の程度によっては日帰り手術での対応が困難となることもあります。
日帰り手術のメリット
金銭的な負担が少ない
入院を行わないので当然その分、入院のための費用は発生しません。患者様が負担する医療費は日帰り手術の方が少なく済むことが可能です。
リラックスして過ごせる
術後安静にすることは入院・日帰り手術ともに変わりはありませんが、日帰り手術の場合はご自宅で過ごすことができます。ご家族のサポートを受けやすく、慣れた環境であるからこそ精神的にもリラックスして過ごすことが可能かと思います。
生活までの復帰が早く行える
術後の経過が安定していれば、制限こそあるものの日常生活への復帰は柔軟に対応可能な日帰り手術の方が早く行えるでしょう。誰しも病気のことを考える時間は短い方が良いと思います。昨今ではテレワーク・在宅ワークを取り入れている企業さんも多いと思いますので、そのような対応が可能な方はお仕事への復帰もスムーズかと思います。
まとめ
あくまで当院は日帰り手術を専門に扱っておりますので、自院で実施可能な治療内容は日帰り手術に限られます。ただし、患者様の状態を考慮し、当院を受診いただいても入院での手術をお勧めさせていただく場合もあります。
もちろん、日帰り手術を中心に医療を提供する医院である以上、日帰り手術のデメリットはなるべく解消できるよう、当院としても工夫・改善を続けています(術後の方には院長直通の携帯連絡先をお渡しする、術後の過ごし方についての解説を丁寧に解説させていただく、等)。
患者様が手術のリスクと期待できる効果を十分に考慮し、安心・納得いただいた上で治療を受けることが最善と考え、診察時にご説明をしていますので、不安な点はお気軽にご相談ください。
文責
ばば耳鼻科・日帰り手術クリニック 院長 馬場奨
・医学博士- ・日本耳鼻咽喉科学会 専門医
- ・日本アレルギー学会 専門医
- ・厚生労働省 補聴器適合判定医
- ・難病指定医
2020年9月にばば耳鼻科クリニックを開院。耳や鼻の日帰り手術の診療に力を入れ、可能な限りの完治をめざした治療に取り組んでいる。2024年10月には医院名を「ばば耳鼻科・日帰り手術クリニック」と改め、耳と鼻の日帰り手術に注力。また、常に患者の立場になり、各所にモニターを設置して「医療の見える化」を行っているほか、利便性の向上や診療の質を高めることにも注力している。

























